意外と危ない玉
今日の課題図はこちら。後手のぼくが苦し紛れの勝負手を指した局面。
評価値はここで先手に+6500くらい。つまり決め手が見えれば先手が勝ちます。
実戦はここから▲53角成△同歩▲63歩成で次図へ。
先手玉は囲いに収まって、後手玉は玉そばにはと金。しかし、この瞬間が詰めろではないので、逆転の一手が生じてしまいました。
つまり、課題図での先手の勝利条件は、「角を渡した瞬間に後手玉に詰めろをかけ続けること」。ぼくはその条件が難しいだろうと思って金を寄ったんです。…まぁ、妙手を逃してもらっただけで、本当は負けてましたけど。
ところで…逆転の一手、見えましたか?
上図以下、△49成銀(次図)まで、後手の勝ち。
一見、王手は追う手で逃がしているようですが、▲28玉に△47銀不成(結果図)が継続手。
△38銀成以下の詰めろですし、▲同金には△39角から詰みます。(最悪、いざとなったら飛車を取ればいいしね。)
そんなこんなで、内容はボロボロですが、なんとかごまかしました。
では、課題図に戻って。
正解の決め手は▲53角成△同歩に▲33角!
局面は▲53飛成以下の詰めろ(△同金と取れないのが▲33角の効果)ですし、△33同金にも▲53飛成△52歩▲42金以下、ぴったりの詰みがあります。
こんなぴったりした手があったんだねぇ。
それでは。